10月19日月曜日、天気は晴れで東北の旅から帰って来てから毎日晴天が続いています。旅している間は悪い天気が続いただけに、がっかりです。このような晴天が続いてくれれば、旅はもっと行けたのに!と悔やんでも後の祭り。今年はもう出来ないだけに、あとは来年の計画を練ることだけです。

さて、脇野沢村時代のマンホールです。
猿とイノシシとカモシカと鯛島が描かれていますね。まさに、脇野沢を象徴する野生動物たちと島です。
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と、道路に出ていた猿たち。逃げ遅れた猿の一匹を、やっとパチリ。こんな崖も走って逃げるのですからすばしっこい!
脇野沢の猿は、人間を除いて霊長類の中で地球上最も北に住む野生の猿で、「北限の猿」と呼ばれています。種類は「ニホンザル」で、国の天然記念物。野山だけではなく、民家や畑にも頻繁に出没するだけに、地元民にとってはやっかいな猿なのです。
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翌朝、脇野沢八幡宮へ。港の近くにあり、港の駐車場に車を停めて歩いて見学。
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黒い眼と赤い唇の狛犬。
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境内にあった鳥居には、「安政五年」の文字が刻まれていて、西暦1858年のこと。井伊直弼が大老になり、日米修好通商条約を締結して、反対派を安政の大獄で逮捕しています。翌年には吉田松陰らを死刑にしている、そんなきな臭い時代でした。

旧脇野沢村から旧川内町へ。その途中、蛎崎(かきざき)という地名で発見した「錦帯城跡」。
菅江真澄が訪れている場所ですが、それよりも蛎崎という地名は、実は松前藩の城主だった蛎崎氏はここの出身だったのです。それに気づいて驚いた次第でした。
江戸時代になって、徳川家康公から松前氏の名前を頂戴し、松前藩を名乗りましたが、それまでは蛎崎氏だったのです。ここからとは!知らなかった。
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もともとは、若狭の国というから今の福井県若狭地方。そこの若狭武田氏を祖として、室町時代の中ごろの1451年に、若狭からここ下北半島の川内に移住し、その後に北海道に渡ったといいます。
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この石碑に書かれていますが、1451年の数字も見えますね。























城跡と云っても、何もなく閉校となった小学校があるだけ。でも、ここが蛎崎という地名だったことがうれしいのでした。
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これが閉校となった小学校。こんな風景は、田舎を走ると何処でも見ることが出来て、悲しいやら侘しいやらで、本当に子供の数が極端に少くなってきているんですね。
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新築記念の二宮尊徳像。新築されたのは、いつのことやら?
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国道338号線と別れ、県道46号線のカモシカラインを走り北上し、湯野川温泉を目指します。その途中で見つけた大イチョウの大木。
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500年以上の樹齢を持つ銀杏。ここの地名は安部城(あべしろ)。昔、バイクで旅した時、ここで無料で入れる掘立小屋の温泉があったのです。それを見つけにウロチョロ。結局発見できず。住民に尋ねたら、廃止されたとのこと。残念でした。
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川内川渓谷大滝
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竜神が住むと云われる大滝ですが、住民は、いつもと違って今年は積雪量が少なく雨も少なかったせいか、滝の流れが穏やかだ、といいます。でも、滝壺には絶対魚がいそうな雰囲気。渓流釣りをする人は、竿を1本持参した方が良さそうです。
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サクラマスが登るんですね。それと下北ジオパークの一つでもあるんですね。
鉱山跡もあったなんて、今となってはもう遅いけど、次の機会にはもっとゆっくりとみて見たい!
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ということで、脇野沢から川内へ。このあとは湯野川温泉へ、「あすなろライン」という名の険しい山道を通り薬研温泉へ行く予定でしたが、そのあすなろラインは土砂崩れが発生していて、途中で工事中。工事現場の方から、軽自動車では無理と云われて引き返すことに。

出来るだけ、山道を走るつもり出来ていたので、こんなこともあるさ、と40kmの道をUターンして再び国道338号線に戻り、恐山へと行きます。それは、明日のお楽しみ!ということで。
では、また!