秋田内陸縦貫鉄道は全線94.2kmもあり、しかも東北地方を東西に分断する奥羽山脈
が南北にあり、その中を走っているため、トンネルも多いし曲がりくねった路線です。
北秋田市と仙北市の境は、十二段トンネルだが、昔は歩いてしか行けなかった険しい峠道。

それを越えた最初の駅は、昨日お伝えした戸沢駅。ここは次の上桧木内駅。

鉄道開通記念碑は、当時の西木村の村長さんが書いたもの。
ここの駅の近くには、紙風船館がある。江戸時代、阿仁鉱山の指導に訪れた平賀源内が
村人たちに伝え広まった、と云われている神風船。
願い事を寄せ書きしたり、美人画や武者絵を描いた紙風船が夜空を舞う様は、厳冬期の
2月10日の恒例行事。一度見てみたいものです。
もう一つの駅看板にも書いてありました。

下り方向を見る。二つの線路が一つになり、遠くの森へと向かっている。
この先には、人が住んでいるのだろうか?と思わずにはいられない。

桧木内川の両岸の、わずかな氾濫原が平地となり、水田が耕作されている。

駅は、地元住民が整備して花壇が並べられている。季節ごとの花々が咲きほころんでいる。
実にのどかな、心休まる風景です。
次の駅の左通駅。

国道から脇にそれて農道を走りたどり着く駅。今度はオレンジ色の列車がやって来た。

一部は刈り取られたところもあるが、黄金色の収穫前の稲穂が、とっても美しい。

ここで乗車した人も、下車した人も誰もいなかった。

そして、羽後中里駅。

出羽の国の京都寄りが「羽前」で山形県、後の「羽後」が秋田県。だから羽後の地名の付いた
駅です。
駅を撮影した後は、必ず駅周辺を散策しているが、ここでは駅の近くの神社を見た。

大木である桂の木の下に、小さな祠といってもいいほどの神社。鳥居があるから神社だと
分かります。何やら説明文があります。

「中里のカンデッコあげ」行事と書かれている。
カンデッコとは、朴の木でこしらえた鍬(くわ)のこと。ご神体が鎮座する内部を、扉を開けて
見ました。

カギはかかっていないので、誰でも開けることが出来ます。その前に、もちろん拝んで
いますよ。
開けてビックリ!

ご神体は、男根ばっかり!大きいのやら、小さいのやら合わせて14本か?
そして、カンデッコの正体が分かりました。これです!

クルミの木で作った男根と、朴の木で作った鍬を一対にしてご神木の桂の木に向かって
投げ掛けるのが、カンデッコあげという地元の民俗行事。
思った場所に掛かると、願いが叶うと昔から伝えられています。
まさにご神体のミニ版だが、これ自体は実物大の大きさ。それを巨木に投げかけるの
です。旧暦の1月15日に行われる行事で、今年は2月22日。
思わぬものを発見し、思わずニヤリ!?
ということで、各地にもある金精様かな?とも思ったが、ここのはリアルなものを投げる、という
地元の行事。
そう云えば、昨日中央図書館で借りてきた「マタギ奇談」(工藤隆雄 著 山と渓谷社)の中で、
「山の神様は、オコゼと男根がお好き?」というページがあった。
笑内駅で紹介した根子(ねっこ)集落にある山の神様は女性で、右目はつぶれ左目は十字に
切られている。オコゼは顔が不細工な魚。
マタギは山へ入る時に、オコゼの干物を見せる。すると、山の神は自分より醜いものがいると
喜び、熊を獲らせてくれる、という。
そして、山の神様は若い男性の男根が好きらしく、マタギ集団の若者が山で披露してから入山
するという。
そんなことが書かれていて、ここのもそうなのかな?と思ったわけです。
面白いものを見せてもらいました。日本全国いろいろな場所があるものだな!とつくづく感心
した次第です。
明日は、さらに南下して終点の角館駅へ行きます。
では、また!










































































































































































