今日は、いよいよ旧戸井町から旧恵山町へと進みます。戸井の東端の集落原木から
えさんの西端の日浦まで、原木日浦トンネルおよそ800mをくぐり抜ける。日浦集落を
紹介する前に、トンネルを抜けて海側に曲がると、すぐに日浦漁港があります。

トンネルは左の山を通過している。奥に日浦の漁村が見えるが、それは明日。
旧国道は海岸沿いに海側の細く険しい道を、何回も曲がりくねっていた。
こんな崖の隙間を通過していていたのだ。

その道路は、大波に洗われ削られて、決壊し修理もされずに放置されたまま。

目の前の道路が、突然消えていますね。

酷い状況です。壊れた橋を支えていたコンクリートが剥がれて赤茶色に錆びついた鉄筋が
むき出しになっている。
奥の道はアスファルトは既になくなり、コンクリートも崩れ落ちている。延々とこんな悲惨な
道路が続いているが、この先は歩くことすらままならない。余りにも危険過ぎる。かつては、
こんな道をバスが、トラックが、自動車が走っていたのです。
遠くを見たら、武井の島が見えた。

原木集落と高台に廃校となった鎌歌小学校も見える。
この日の波は穏やか、まさに凪の状態だが、いったん時化(しけ)ると、海は大暴れする。
先ほどの道路を、あっという間に破壊してしまうのだ。
東側を見よう。

岩肌に布海苔(ふのり)がこびり付いている。
養殖している場所では、よくブロックに付いたふのりを海の中で漁師の方たちが採取しているが、
これは、まさに自然のふのり。

くぼみに海水が溜まっているのは、そこまで波が来ていた証だ。時化の時は、この岩山を越す
くらいの大波が来るのだろうか?

前は、太平洋。南西側に下北半島の東端の尻屋崎が見えるが、この方向は水平線しか
見えない。
東側を見ると、火山活動を活発に続けている恵山(618m)が見える。道内の火山でも
要注意火山の一つだ。気象庁による常時観測対象の活火山で、渡島半島の東南端に位置
している。

登山は出来るが、登山道の周囲には硫黄の臭いがプンプンするし、小さいけれど噴煙を
あげている場所もある。恵山道立公園に指定されているほか、新日本百名山、北海道百
名山にも選定されている。
ズームして見よう。

まさに、海から突き出た火山です。海岸線を走る道路は、この恵山によって寸断されている。
この写真の右端から先は道がない。後ほど紹介するが、あまりの急傾斜の崖のために道は
造れないのだ。海食崖によって、わずかな隙もなく山がストンと海に落ちている場所なのだ。
海沿いに道がないのは、道内では3か所。
一つはこれは有名な知床半島。半島を一周する道はないですね。もっとも国立公園内ですの
で、今後も一周道路は完成しないでしょう。
もう一つは、道南の知内町と福島町を結ぶ矢越岬で、ここと同じ海岸が険しい崖が続いている
ために道路は出来ません。
せたな町の尾花岬(大成地区太田集落から北桧山地区)も通行不能でしたが、2012年開通し
ましたので、残る未開通部分は、恵山を含めてこの3か所。
国道は、山側を迂回している。となり村の椴法華地区へは左側の峠を越えなくてはいけない。
さて、明日はここ日浦の海を照らす孤高の灯台を紹介します。太平洋に面し、荒波を受けて
何十年。無人の小さいけれど勇ましい、日浦灯台。
では、また明日
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