昨夜は、熟睡している中をパトロールしていた警官に起こされ、まして不審者扱いまで
されて眠気は冷めて寝付かれず、さらに追い打ちをかけるように予報通りに雨が降り出し、 
気分は最悪。
それでも朝6時過ぎ、いつものように起床。雨の中をさらに西へ進む。進まなくては九州へ
は渡れない。 
印象の悪い思いが残る(ホントは駅舎といい、町の雰囲気は良かったですよ。今度来る機会
あったら、何処か道の駅に泊り、ゆっくりと街並みを散策してみたい。)そんな出雲横田から
中国山地を南へ。標高は高くなっていく、と同時に雨音はドンドン激しくなっていった。
スイッチバックで有名な「出雲坂根駅」。
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無人駅で、新しい駅舎はログハウス風。「延命水の館」とある。湧水があるのかな?
まずは、プラットフォームへ。
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標高564m、「JR西日本で一番高所にある駅です」の看板がある。
地図を見ると、いったんスイッチバックしてから高所へそしてトンネルを幾つか潜り抜けて
S字を描くように何度のカーブして木次線、島根県の最南端の駅「三井野原駅」へ。
峠まではあとわずかの駅。峠を越えると広島県庄原市だ。

駅の横には、延命水が流れていた。売店まであって、地元の高齢な方が軽トラで乗り付け、
店を開こうとしていた。
こんな土砂降りの雨の中でも、商売になるのかな?と心配したけど、おばあさんは「開くだけ
でもいいのよ」と楽天的に笑顔で答える。働けるだけでもうれしいのだ。
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空になったペットボトルに島根県の水を入れ、道の駅「奥出雲おろちループ」へ向かう。
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これまた地図をよく見ると、国道314号線はダブルに円を描いて峠へと向かっている。
閑散として、誰もいない道の駅。当たり前です。土砂降りの雨の中、朝もまだ7時台、しかも
交通量が極端に少ないルートだから。広い駐車場に、函館ナンバーの軽バンが1台。

深い谷底を挟んで、向かい側には木次線の線路が見える。
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すごい場所を走っているんだな、と感心する。事故が起きたら、どうやって救助するのだろう?
車が入れる林道でもあるのだろうか?
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三井野原道路の碑があった。「奥出雲おろちループは、日本一の雄大な二重ループです
のプレートも。
晴れていれば、左の写真のようにキレイに見えるはず。
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役に立たない傘を差しつつ靴を濡らしながらも、歩道橋を渡り展望台へ。 
駐車場の白い車が私の軽バン。ダイハツハイゼット。パートタイムだけど4WD。

道の駅から見えた博物館だが、朝早いから閉まっているはず。
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さらに南下して峠へ。トイレのようだけど、ここが三井野原駅舎。
やっと広島県との境へやって来た。
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峠の両側には、三井野原スキー場があり民宿やロッジが何軒かあったけど、いずれも潰れて
いた。多分、スキー場はバブルの頃に建設され地元の人々が民宿を経営していたのだろう。
でも、どう見ても冬期間、長い間スキー場を開けないだろう。それだけ雪が積もらないはず。
まして温暖化で降っても融けてしまいスキー場を維持出来ない、と思う。
バブルの宴の跡か?
たくさん人が集まるリゾートを夢見て建設したが、泡が弾けて・・・どこにでもあるような風景。

雨が続く中、さらに西へ。三次(みよし)市で、ランチと図書館。時間をつぶすことが出来た。
夕方、「温泉博士」を活用して閉校になった校舎を利用した温泉施設「田原温泉五千年風呂
に入浴後、広島市の西隣の安芸太田町の道の駅「来夢とごうち」で車中泊。
朝から依然として雨が降り続いている。
明日は、土曜日。高速は3割引になる。一気に本州を離れ九州へと向かおう。
今日1日、雨が止むことなく降っていた。気持ちもブルー。
明日は、文字通り明るい日になることを祈り、国道191号線と国道186号線の交差点にある
道の駅で眠りにつく。
目の前が「戸河内IC」だから、”朝、中国自動車道で下関まで行って、関門海峡を渡り、いよいよ
九州上陸!”と、夢見て。

では、また明日!