日田市豆田町の町並み散策を終えて、次へ向かう。
今度、日田市を訪ねる時は、近くの道の駅で車中泊して市街地に入ることにしよう。
島根県出雲横田といい、日田市といい、深夜熟睡中に叩き起こされるのはもうこりごりだ(怒り)!
さて、日田市の郊外、さすがに天領12万石、森は豊かだ。杉の森があちこちにあり、それだけで
森林資源が豊富にあることが理解出来る。

豊後森に行く途中で見た石の柱が林立していた場所。

名もなき場所だが、幹線道路を外れて県道や町道を走ると、思わぬ光景に出くわすことが
ある。これもその一つ。
ただ、天気がすぐれず、曇り空なのが残念。好天には恵まれず。
豊後森(ぶんごもり)駅へ。

ここは有人駅。駅員さんがいる。
プラットフォームに「童話の里」の鳥居がある。

そして、ここは2011年に亡くなった映画監督森田芳光さんの遺作である「僕達急行A列車
で行こう」(2013年公開)の舞台ともなっている蒸気機関車の機関庫と転車台がある場所。
「僕達急行A列車で行こう」は、主演松山ケンイチ、瑛太の二人の若い鉄ちゃんがここや
全国を旅して友情を深めるコメディー映画。マドンナに貫地谷しほり、他に伊武雅刀、伊東ゆかり、
星野知子、松坂慶子、ピエール瀧、笹野高史(寅さんシリーズには何度も出演している!)らが脇を
固めている。
駅員さんに教えられて300m離れた場所へ歩く。
見えてきました。

巨大な扇形の蒸気機関車を入れる車庫である。21台もの機関車を収容出来たという。
近づいて見よう。

車庫入れするためには、重量のある蒸気機関車を動かさなくてはいけない。それが転車台。
円形の中にレールがあるが、これに載せて入れる位置に回転させるのだ。

それにしても、すごい機関庫だ。ガラスは目茶苦茶に割れているけど、歴史を感じさせる建築物
なのは間違いない。

ここは、1934年(昭和9年)に久大線の開通とともに完成している大分県玖珠町にある巨大な
モニュメント。鉄道ファンのみならず鉄道好きの人なら知られている場所だ。まさに聖地!
終戦間近の1945年(昭和20年)8月4日、米軍機の機銃掃射で職員3名が犠牲となっている。
当然、アメリカは重要な交通機関の中心であるここを狙ったのでしょう。
44年前の1971年(昭和46年)、蒸気機関車からディーゼル機関への移行が進み、ここは廃止
された。つまり、役目を終えたわけだ。
しかし、これだけの設備を放置するのはあまりにももったいない。
21世紀に入り、ここは国の登録有形文化財に指定されているし、近代化産業遺産にもなっている。

たまたま、ディーゼルがやって来ました。電車じゃないですね。車両は赤い、先のホームに
停まっていたのは黄色。いろいろなカラーの列車があるのですね。

最盛期の写真と歴史を紹介しています。
戦前、軍事色が強まる中にここが建設され、蒸気機関車を21台も収容する大規模な機関庫と
蒸気機関車を回転させて入庫させる転車台が出来たのです。
戦後もしばらくの間は、活躍していたことでしょう。たくさんの鉄道マンが働いていて、町は活気に
満ちていたはずです。
今、豊後森の駅周辺は、ひっそりとしてかつての賑わいなど、どこかの出来事のようなたたずまい。
廃墟になった機関庫と転車台を見て、最盛期のにぎやかさを想像するのは難しい。
この写真と現実を見て、大きなギャップを感じるのみです。
映画の舞台と鉄道ファンの憧れの地を見て、感動しました。
日田市の深夜のイヤな出来事は、すっかりと忘れ捨てることが出来ました。
では、また明日!
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