昨夜から雨が降り出している。どうして、雨の日が多いのだろう。
旅に出てると、半分以上は雨、雨、雨。晴れの日になって欲しい!
といっても、雨の中で車中泊。場所は、十勝管内、幕別町。旧忠類村の道の駅「忠類」。
となりにナウマン象記念館がある。
車の中で、半額となったセイコーマートの菓子パンを食べ、珈琲を飲む。
傘を差してトイレへ。歯磨きも兼ねて出発準備は整った。
今日の前半の目的は、大樹町の旭浜。ここには、戦時下アメリカ軍の上陸に備えて造られたトーチカが
海岸線にいくつもある。それを見に行く。
国道336号線を南西へ、右折して道道501号線で太平洋岸へと進む。

旭浜トーチカの道標を発見!この矢印通りに行ったら、旭浜集落と漁港へ着いた。
トーチカらしき建造物は、どこにも見当たらない。
そこで、魚釣りに来ていた方に聞いたらもう一度戻らなければいけない。
ここに戻り、右の泥道を入ることに。
狭く細いダートの道は、両側の雑草で覆われている。まして、雨で水たまりがあちこちに出来て
ゆっくりと慎重に進む。
進むこと数百メートル。やっと、太平洋に達した。
そして目の前にトーチカがあった。

太平洋戦争の敗戦濃厚な1944年(昭和19年)5月、アメリカ軍の本土上陸作戦に備えて造られた
ものだが、一度も使われることなく翌年8月敗戦となった、まさに無用の長物。
トーチカとは何か?何のために造られたのか?
この説明文は、内陸部(先の道路沿い)にあったもので、海岸には置かれていないもの。

よく見ると、200m間隔くらいであちこちにある。
北を見ると。

同じようなトーチカ。屋根は苔生して草茫々。

南側にもある。

霧で霞んでいるが奥は旭浜漁港の岸壁。

潮風を浴びながらも花が咲いていた。
再び先ほどの道へ戻る。少し行ったら先の看板を発見。
海岸よりも200mくらい内陸部にも造られていたトーチカ。

穴があいているところから大砲を撃ったり、銃を構えていたのだろうか?
70年前の戦争の傷跡が、今も残っていることを知る。二度と戦争をしてはいけない!
そのことを強く感じたのでした。
このあと、国道336号線、通称黄金道路を南西へ。

トンネルが続く、まさに建設費用が莫大に要した道路。黄金を敷き詰めた道。
左のトンネルは以前のもので、現在は右のトンネルを通過する。

こんな岩山を削って建設されたのか?


というわけで、日高管内へ入る。
次に、荒波により線路が決壊して、今年1月から運休している日高線の駅を訪ねることにするが、
それはまた明日!
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