橋野高炉を見学した後、県道35号線を東へ走り太平洋岸へと向かった。見たいものがあったのだ。
それは、JR山田線の大槌(おおつち)駅と鵜住居(うのすまい)駅。どちらも4年前の震災で駅ごと流
されてしまい、跡形もなくなってしまったが、4年経った今再建されたのか?どうかを確かめたかった
のだ。
復興工事の大型トラックなどが走る国道45号線を少し北上し、大槌湾へ。
「ひょっこりひょうたん島」のモデルとなった蓬莱島を見る。

ズームして見よう。

ひょっこりひょうたん島は、自分が子供の頃、確か中学生の時か?NHKの夕方月曜から土曜まで
の毎日15分間人形劇で放送されていた。
原作者は、東北出身の作家である井上ひさしさん。
この島は、そのモデルだ。震災で灯台が倒壊したが、再建されたと聞いた。あの赤く見える灯台は
再建後のものなのだろうか?
2010年のナビ(あまりにも古いので、帰宅後2015年版のナビに取り換えました)なので震災前の地図
は、正確に大槌駅を探してくれたが、しかし、そこは今立ち入り禁止の雑草だらけだった。

ナビでは、ここが大槌駅を示したがご覧のように雑草だけ。しかも、トラックがひっきりなしに走り
路肩に駐車して撮影することなどとてもできない。やっと、車の中からシャッターを押したのがこれ。
駅の跡かたももない。レールはもちろんのこと、ホームの欠片もない。
次に、大槌駅と釜石駅の間にある鵜住居駅を訪れた。が、ここも同様。
先に、県道を東へ走った時に鵜住居地区を通過した。一体どこに2019年のラグビー・ワールドカップ
の会場が出来るのだろうと探し続けたが、それらしき敷地はどこもに見当たらない。
これから、準備するのだろうか?
東北のラグビーの聖地とも云える釜石、そこで是非ワールドカップの会場になって開催してい欲しい、
と願うのはラグビーファンだけでなくても期待しているはず。
あと4年、即席ではなくしっかりしたスタジアムを造り、東北唯一の会場として盛り上げて欲しいです。
釜石駅へ。ここは、JR釜石駅と三陸鉄道南リアス線の釜石駅が同居している。というより、三陸鉄道が
間借りしている、といった方が正解か。
まずは、JRの釜石駅。

「2019 ラグビーW杯 開催地決定!」とある。
その右側に、ひっそりと小さく三陸鉄道の釜石駅があった。

ここにもラグビー姿のフィギィアがある。
走り続けろ三陸魂! 復活するぞ釜石魂!

是非、多くの人に来てもらいたいですね。

駅前の広場には、近代製鉄の父である大島高任(おおしま たかとう)の像がある。

1826年盛岡藩の侍医の子として盛岡で生まれ、17歳から江戸、長崎、大坂で西洋の兵学や砲術を
学び、採鉱・冶金技術も会得。
水戸藩に雇われて那珂湊反射炉建設に従事する。
しかし、従来の砂鉄原料のたたら製鉄では問題あり、とし西洋式高炉を建設し成功した。「秋の旅14
橋野高炉跡」がそれ。
今年7月ユネスコ世界文化遺産に認定されましたね。
そんな日本鉱業界の第一人者が大島高任だ。
彼の像の後ろに新日鉄住金釜石製鉄所の工場がある。

ラグビーチームが誕生したのは、昭和35年。1960年のことだ。地元出身の高卒選手を中心とした
まさに雑草集団。部員はずぶの素人鉄鋼マン。仕事をしながらトレーニングをしていたのだ。
「北の鉄人」と呼ばれた新日鉄釜石ラグビー部。宮古、盛岡、石巻、秋田など東北の高校を卒業した
ラガーマンの中に函館西高校出身の谷藤選手を忘れてはいけません。小柄な体だったけど、フルバ
ック(それこそ五郎丸 歩選手と同じポジション)で、彼らは日本選手権7連覇をしたのです。
司令塔には、明治大学出身の森選手と松尾雄二選手がいたことも忘れてはいけませんね。
足元を見た。

ラグビーか鉄を想像したけど、伝統の獅子舞でした。
ここで、ランチタイム。駅前から少し歩いて仮設商店街の一角にあった、ある食堂。
隣町の大船渡産のサンマ塩焼き定食750円とあったので食事しました。

ということで、このあと三陸鉄道南リアス線の各駅巡りを始めます。
それは、明日ということで!
イングランドで開催されているラグビーワールドカップ、明日サモアには絶対スコットランドに
勝利していもらいたいですね。日本は12日早朝のアメリカ戦に勝てばベスト8進出も目に見えて
きますからね。午前4時開始。かなりの早起きで応援します!
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