宗谷本線の起点は旭川駅で、終着は稚内駅の全285.3km 。駅数は54で、全線開業は1930年、
昭和5年の話です。
昨日は、比布駅と和寒駅を紹介しましたが、どちらも道北最大の都市である旭川から40km以内にあって
1時間以内(59分)で到達できる距離。だから高校生などは通学列車として利用しているかも?
実際、時刻表を見ると朝と夕方は本数が多い(といっても朝4本、夕方6本)。それは、旭川から
83.8kmの名寄まで出ている。
名寄は、人口2.9万人で旭川、稚内(3.6万人)に次ぐ道北3位の都市。
その名寄の2つ旭川寄りの駅の「風連駅」。旭川からは74.9km。

そして有人駅の名寄駅へ。

ここで1両のみの車両に乗り換える。いよいよ宗谷本線の秘境駅続出区間へと入る。
何せ、となりの日進駅から秘境駅なのだから。
向かいのある列車から乗り換えて下の車両へ。

山間部へ入ると途端に積雪量は多くなった。ホームの雪かきは大変だろうな。
4分後、出発!
その写真を見てもお分かりのように、周囲には人家はない。雪深い原野が広がる風景。

日進駅到着。駅看板の次の駅は「ほくせい」と貼ってあるが、実はその裏には「智東(ちとう)駅」
があった。その智東駅は廃止されてしまい、さらにとなりの「北星駅」が次の駅になったからだ。

酪農家だろうか、農家が1軒だけポツンとある。
もちろん単線非電化のワンマンカー。

運転手さんは若い人が多いのは、JR北海道に採用されて最初は道北や道東勤務だからか?
例えば、教員の場合は若い内は道北・道東の辺地、さらに離島だったりするケースが多い。
50歳を過ぎて、やっと札幌や函館に転勤されるのはまだ良い方。老後は雪の少ない道南に家を
持つのが一般的な夢なのです。
秘境駅でもトップクラスの北星駅。智東駅が廃止されてその上に日進駅のラベルが貼られて
いますね。

ここのシンボル的存在の駅待合室。畳3枚くらいしかない、半分朽ちた木造の待合室は
戸がガタガタ、雪が入ってきてとても駅寝は出来ないだろうし、第一ここで列車を待って
いる人がいるのだろうか?
ホーローの「毛織 北紡」は余りにも有名だ。夏に訪れた時は蜘蛛の巣だらけだったけど
冬は大雪で屋根がつぶれそうだ。

続いて「智恵文駅」。屋根の雪の量が半端じゃない。すごい積雪だ。

そして智北駅へ。

美深駅から2つ目の「紋穂内(もんぽない)駅」は完全に雪に埋もれている。奥にやっと貨車
改造の駅舎が見えるけど、もちろん乗車も下車も誰もいない。

現在13:17。それでも、次の「恩根内(おんねない)駅」では3人の鉄ちゃんが下車していった。
きっと、次の列車(1時間半後)に乗って北へ向かうのか、または19分後の上りで旭川方面に
戻るのか?

もちろん無人駅です。周辺には人家が数軒しかなく、ここで次の下り列車(14:52)まで待つのは
しんどい。寒さに耐えられるか?商店もコンビニなどもない。まったくない!
そして本日最後の秘境駅である「豊清水(とよしみず)駅」。ここで上りの普通列車を待ち合わせ
します。単線だから、どちらか優先しなくてはいけませんね。

昨年夏に訪れた時は、探すのに苦労しました。何せ、ナビは途中で終了したが、それは森を
挟んで国道沿い。だから林道をたどって駅へ着くのに時間を要した。
国道からは、直線距離にして100mもないが、駅への道がない。砂利道の林道を辿らなくては
着けない秘境駅だ。

3分の待ち合わせの間に、外へ出て何枚かシャッターを押した。駅の前面がこれ。

どんな秘境駅であっても、保線区の人たちは雪かきをしている。ホームだけでなく駅全体
の周囲、待合室に至る道、駅前の道路など・・・保線区の皆さんに感謝です。
ホームタンクがあるのは、乗客のためというより保線区で働く人たちのため。ここで寝泊まり
している人たちもいるのです。寒い中ご苦労様です。
というわけで、旭川駅から127.9kmやって来ました。稚内まではこの倍以上もの距離がある。
明日も、秘境駅続出の宗谷本線を、最北端に向けて走ります。
では、また!
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