今日は、暦の上では大寒で全国的に寒かったようですね。普段雪のない場所にも降雪が
見られたり、強風が吹いたり。でも、函館は快晴で日中はプラス気温で、暖かい1日でした。
例年に比べて雪も少なく、家の前の道路は雪かきをしていたせいか、アスファルトの路面も
見えています。このまま、春になって欲しいなぁ!と。
でも、それは無理でしょう。まだまだ寒い日がやってくるでしょうね。
さて、函館市北方民族資料館の第3回目。

鮭の皮で作られた靴、チェプケリ。サケの皮を乾燥させ、糸で縫った靴です。
大人用1足にサケ3~4本分が必要。靴底は滑らないように、ギザギザした背びれ部分を
使う工夫をしていました。
産卵後のサケは、皮が厚く丈夫で長持ちしたが、火に弱いのが欠点だったそうです。
これはピアスです。耳飾りと書いてあるように、結構大きなものを耳に付けていた
んですね。でも、重そうで、痛そう・・・。

鉢巻のような頭部を飾る装飾品。

ゴールデンカムイのヒロインであるアイヌの少女アシリパも、身に着けていますね。
彼女の衣服は、オヒョウの樹皮を編んだものです。
オヒョウとは高さ20m、直径80cmに成長するニレ科の高木で、北海道全域に分布して
います。内側の皮の繊維は強靭で、水に強く通気性もあるため、衣服や袋などの素材
として用いられました。
棒酒箸(イクスパイ)と呼ばれる道具。アイヌが祈りを捧げるときに人間の言葉を神々に
伝えるもので、トゥキと呼ばれる盃とともに祈りに使います。

アイヌの古老が祈っている写真を見ると、トゥキに満たした酒をイクスパイにつけ、上下に
揺らしながら神々に祈りをしています。

左の木の人形は、ニポポ(木偶)。ニは木を意味し、ポポは赤ん坊。それが示すように
子供の玩具人形や子守りに使用されたようです。

千島列島で生活してアイヌには、18世紀から南下政策や領土拡張のためにヨーロッパ
からやってきたロシア正教の関係者による伝道活動により、信徒になったアイヌ人もいた
そうです。そんな信徒となった彼らの十字架です。

でも、北海道のアイヌの人たちは、自然界を始めこの世にあるすべてのモノに霊魂が
宿っている、と考えていました。
自然と共生する暮らしは、自分たちをを取り巻く森羅万象に霊魂が宿る、という信仰を
生み出します。
生活に不可欠なもの、それをカムイと呼びます。カムイ、それは神です。
それは、自然現象だったり、動物・植物、さらには鍋や臼、舟など人間が作った道具にも
カムイが存在する、と信じます。
カムイモシリ(神々の世界) ←相互関係→ アイヌモシリ(人間の世界)
キムンカムイ(熊)は、「山の神」を意味します。キムとは、狩りをする山のこと。
制裁棒(ストゥ)は、村の中で男女間の不義密通や盗みなどがあった時に、人々が
集まって相談し、制裁のために使用した棒で、乱用は許されなかったそうです。

そういえば、アシリパが使っていた場面もありました。
最後に、「ゴールデンカムイ」に登場する脇役を紹介します。
名を家永カノ、入ったら脱出不可能な殺人ホテルの経営者。
ホテルの名は、「札幌世界ホテル」。
これは、実際にあった事件です。アメリカ、シカゴの63番街、1892年に部屋数100を
超える3階建てのホテルを経営したH・H・ホームズ(1860~1896)、本名はハーマン・
ウエブスター・マジェッド。
彼は、宿泊者の内裕福な部上27名を殺害しています。実際は200名以上を殺害した
そうです。すべての部屋が迷路のような秘密通路でつながれていて、のぞき窓から
ガスが出たり、落とし穴があったり地下には拷問室まであったそうです。
ゴールデンカムイにも同じような造りが登場し、アシリパたちも被害に遭いそうになり
ました。
なお家永カノは、16世紀末~17世紀初のハンガリーの伯爵夫人エリザベート・バートリー
をモデルにしたのではないか?と想像するマニアがいます。
美しさを維持するために、人の生血を飲み多くの住民を殺害した人物です。
そして、驚くことに!登場する人物たちは皆 Wikipedia に出てくるほどの有名な殺人者
なのです。
ということで、明日に続きます。
では、また!





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