12月30日水曜日、天気は曇りで気温は最高でプラス2度くらいか?今日は雪も降らず穏やかな冬日の日でしたが、明日以降は強烈な寒波が襲うようで、大晦日の日から正月三が日は家の中で引き籠りになるでしょうね。雪かきも大変そうですが、このコロナ禍だから何処にも行かずにじっと家にいるしかないなさそうです。

さて、八幡坂の突端にある函館西高校から南方向の道をたどると、すぐに遺愛幼稚園へ。
淡いピンク色の壁と赤い屋根、上下に開く窓、下見板張りの2階建て洋風建築物は、見るからに素敵ですね。
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日本では、現役最古の幼稚園建築物です。今から125年前の1895年(明治28年)に遺愛女学校の付属幼稚園として創立。ここは、遺愛学院の発祥の地です。
それに先立つこと25年前の1874年(明治7年)にアメリカ人宣教師M・C・ハリス氏が函館に来て伝道活動し、1882年(明治15年)に北海道初の外国人経営の学校を開きます。それが、遺愛女学校の始まりです。
幼稚園の卒業生には、文化人の今東光、初代文化庁長官を務めた今日出海、小説家の亀井勝一郎などがいます。
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本当に素敵な建物ですね。高校生や中学生が通う遺愛学院は、ここではなく五稜郭の近くの市電杉並町電停にあり、ここから5㎞くらい東方向にあります。
英語教育に力を入れていて、宿舎があって全国から女生徒が集まる名門私立女子校で、市内でも人気の学校になっています。
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今歩いている坂は、車も通れないほどの細い道で、特に名前はないみたい。あるかも知れないけど、どこを見ても表示はありません。
小さな坂を含めると、函館山からの坂は何本あることやら?結構きつい坂だから、お年寄りにはしんどいことでしょう。
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坂の途中から振り返ると、カトリック元町教会が見えます。ここについては、次に紹介することにします。
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で、遺愛幼稚園の坂を挟んで向か側に建つのが、函館ハリストス正教会。ロシア正教会の教会ですね。
キリスト教(信者数は世界で23億人、全人口の約33%)は、多数派のカトリック(旧教 信者数ではほぼ6割)が12億人、プロテスタント(新教)が5億人、正教会(東方正教会)が3億人と云われていいて、その他にモルモン教や異端派教会が合わせて3億人ほどいるといわれます。
正教会は、ロシア始め発祥の地のギリシア、ウクライナ、ルーマニアなど東ヨーロッパに多いですが、カトリックがローマ法王の下でまとまっているのに対して、プロテスタントはたくさんの宗派に分裂しているし、正教会も国ごとに分かれています。
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こちらは司祭館。教会の司祭さん、カトリックで云えば神父さん、プロテスタントでは牧師さんにあたりますね。なお、ハリストスはギリシア語でキリストを意味する言葉です。
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信者会館。丸窓に正教会の特徴の一つである八端十字架が描かれています。
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教会の上の十字架にもありますね。普通の十字架ではなく、上の横棒は罪状書きで「ユダヤの王・ナザレ人イエス」を表しています。
下の斜めの棒は、足台ですが斜めになっているのはイエスとともにエルサレムのゴルタゴの丘で処刑された2人の盗賊の死後のことが含まれています。
つまり、一人はイエスをメシア(救世主)と認め天国へ(上向き)、もう一人はイエスをののしり地獄へ(下向き)、と。
だから斜めなんですね。
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1861年に箱館にやってきたニコライは、新島襄が密航成功するまでここの教会に住まわせていたのです。1868年の明治元年には密かに日本人3名に洗礼を授けています。
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実は市内では正教会の信者さんが多いんですよ。私が元勤めていた高校にも4名の信者さんがおりました。なぜかというと、当時の司祭さんが理科の教員としてわが校に教えに来ていたのです。とても尊敬できる方で、その影響で信仰の道に入った方がいたわけです。
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その中の一人で、私の高校の先輩にあたる人が亡くなり、ここでお葬式が行われお手伝いしました。
とても厳かな式でしたが、お墓はハリストス正教会の墓地で、火葬ではなく土葬でした。
それまで日本の葬式ではすべて火葬かな?と思っていましたが、教会などの特別なエリアでは土葬も可能なんですね。函館山山麓の墓地には、例えば外人墓地と呼ばれるエリアでペリー来航時で(1854年)に2人の水兵さんが箱館で亡くなっていますが、彼らも土葬されたんですね。
その時に初めて土葬を知った次第で、驚いたのでした。
葬式で驚いたのは、1980年にインドに行った時にガンジス川の中流のバラナシ(当時はベナレス)で、死者を薪で焼くのですが、値段が高い薪を買えない遺族もいて、生焼の時もあるのです。それを川に捨てるんですよ。それを見た時は、驚愕でした!
ムンバイ(当時はボンベイ)のゾロアスター教の寺院では鳥に食わせる鳥葬も遠くで見て、何と!世界は広いんだぁ!と感じたのでした。
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その横にあるのが、日本聖公会函館ヨハネ教会。いわばイギリス国教会のことで、一応プロテスタントですが、内容的にはカトリックに近い教団です。16世紀のイギリスの国王ヘンリー8世の離婚問題で、離婚を認めないローマ法王と対立して、国王が教会の首長になり勝手に独立したのが英国国教会です。
ヘンリー8世は、離婚は5回し6人の奥さんをもらいますが、二人目のアンブーリンはロンドン塔で刑死(娘のエリザベス1世は後の女王)、5人目のキャサリンハワードも反逆罪で刑死という、女の敵みたいな男です。
21世紀、アメリカ大統領のトランプは、このヘンリー8世の生まれ変わりみたいな人物!と云っても過言ではないでしょう。
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正面から見た教会です。いつもは行列ができてるほど人気がある教会です。イコンと呼ばれる聖人の絵が飾られている内部見学は献金200円ですが、今年は中止。
そして、来年早々からは建物の老朽化対策と耐震補強のために大規模な修復工事が行われます。工事完了は2022年末とのことだから、3年近くは見れないことになります。
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横には、説明板もあります。いつもは、観光客の似顔絵を描いたり教会などの風景画を描き販売する画家さん(?)たちが並ぶ通りも、寒いのもあるけど誰もしません。
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ここの教会群は函館市内観光の一番人気の場所で、いつもは旗を持ったガイドさんに引率された団体客がひっきりなしに訪れていますが、今年は少なく閑散としていて寒しい限りです。来年こそは、本来の大勢の観光客で賑わってもらいたい!のが市民の祈りなのです。
3時間後の明日は大晦日で、2020年も終わります。2020年はコロナに追われていた366日でした。うるう年でオリンピックイヤーでしたが、オリンピックも延期され大勢の高齢者が亡くなりました。

来年はコロナも収まり、穏やかに過ごせますように!と祈ります。
皆さんもコロナに負けず、ご無事にお過ごしください!
では、また!