1月15日土曜日、天気は快晴で、気温もプラス。太陽が出ているところでは3℃くらいまで上昇しそう で、今日も暖かな1日になりそう。テレビのニュースでは、札幌や旭川など道内ほとんどの地域で暴風雪が強まり交通網が寸断されたりしていますが、こちらはまったく問題なし。道路も日の当たる部分や幹線道路は雪が融けてアスファルトむき出し。脇道に入ると日陰はさすがに凍結路面ですが、それにしても同じ道内でも函館は温暖で恵まれていることを実感します。

さて、ここは秋田県鹿角市にある十和田南駅。車中泊した大湯温泉の道の駅「おおゆ」から南西に5㎞くらいの場所にあるJR花輪線の駅です。もともとは毛馬内駅だったけど、1957年(昭和32年)に観光地の十和田湖が有名だから、十和田南駅と名を改めています。ここの駅、平地にも関わらずスイッチバックの駅です。
普通、急斜面ではスイッチバック方式で行ったり来たりのやり方で坂を登ります。しかし、ここは南の鹿角花輪方面から来た列車は、いったん入線した後に今度は向きを変えて西の大館方向へと走るのです。つまり、座っていた席は同じでも、ここの駅からは方向が逆になるということですね。
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ユネスコの世界文化遺産に認定された「北東北・北海道の縄文遺跡」の一つで知られる大湯温泉の「大湯環状列石」の幟がたくさん掲げられていますね。縄文遺跡は函館市にもありますが、せっかく世界文化遺産に認定されたけど、このコロナ禍で観光客が思ったほど来れない日々が続いていて、実に悲しいです。
さて、十和田南駅から花輪線に沿って西へ。大滝温泉駅の近く、国道103号線から南へ少し入った場所にあるのが北鹿(ほくろく)ハリストス正教会の曲田生神女(まがたしょうしんじょ)福音聖堂です。
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1892年(明治25年)、大館市の曲田(まがた)に建てられた教会聖堂で、現存するロシア正教会の聖堂建築の中で、木造平屋建て教会としては日本最古の建築物です。モデルは、東京の神田にあるニコライ堂を模した造り。
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秋田県では唯一の正教会の教会で、特に内部には山下りん(洗礼名イリナ)さんが描いた聖像画(イコン)があって、秋田県の重要文化財に指定されているほど。
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この教会、明治の中頃に同地における豪農の畠山市之助さんが中心となり、私財を投げうって仲間とともに建築したそうです。
良質な秋田杉を巧みに加工して造られたビザンチン様式の建築物で、屋根には小さいけど八角形のドームが架けられています。
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8つの角がある八端十字架が屋根の上に架かっていますね。十字架の上の横棒は磔になった人の名前を示すもの。下の斜めの棒は磔の際の足掛けですが、なぜ斜めになっているのか?というと。キリストがゴルゴタの丘で処刑されたときに、同時に他に2人処刑されています。つまり3人同時に処刑されたのですが、キリストは彼らに「信仰して祈りなさい!」と諭します。そうすると、一人はキリストを信じましたが、もう一人は悪態をつきました。
上向きは、信じた人が天国へ、悪態をついた人は地獄へ、と。だから斜めになっているのです。
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鍵がかかっていて入れません。外から眺めるだけです。
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となりには鐘もありました。鳴らしたかったけど、鳴らしたら近くの人から苦情があるかも?と思いとどまりました。
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作者の山下りんさんは江戸時代末期の1857年に現在の茨城県笠間市に生まれ、20歳の時の1878年(明治10年)に、創立間もない東京上野の美術学校(現在の東京芸術大学)で学び、正規の洋画教育を受けた日本最初の女流画家となりました。
3年後、ニコライのアドバイスでロシアのペテルブルグの女子修道院に留学し、イコンの技法を学びつつ世界最大級の美術館の一つであるエルミタージュ美術館にも通い宗教絵画を会得したのです。
150点以上ある彼女の作品のうち、ここには19点納められているのです。
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裏側から撮影。大きさは、聖堂内にはせいぜい20人~多くて30人くらい入ればいっぱいになるくらい。
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足元のマンホールには、十二所(じゅうにしょ)のアルファベット。十二所は大滝温泉駅の一つ東にある駅名でもあり、この辺の地名です。描かれているのは秋田杉ですね。
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横から撮影。横幅は5ⅿもないかな?
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シロアリ被害から守るための対策が施されていますが、薬剤ではないみたい。
ここと同じように、ニューヨークの自由の女神、パリのシャンゼリゼ通りの街路樹、スペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿などもそうで、そうそうたる遺産と一緒です!
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内部見学は予約が必要とのこと。次回訪れる時は必ず予約しよう!と。やっぱり、山りんさんのイコンが見たいです。
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毎月の第2土曜日の10時からだと礼拝時に入れそうかな?11月やクリスマスは冬期間だから訪問するのは無理ですね。
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ということで、大館市の北鹿ハリストス正教会を、外からでしたがじっくりと見学で来たのでした。
10月の旅の写真はこれでおしまい。この日も朝から雨で、この後は青森県へ。道の駅でリンゴや果物を買ってお土産に。青森港からフェリーで帰宅の途につき、無事に当日夜には我が家に帰ることが出来ました。でもって、今年最後の旅が完了!
次回の旅は2022年春。3月末か4月にフェリーに乗って南へ。東北、さらに南下して新潟、長野、北陸へ!と計画中ですが、果たしてどうなることか?昨夜のコロナ感染者数は全国で2万人を超えていて、この先も不透明で心配なことばかり。やれることは自分自身が感染対策をしっかりとって行動するしかないです。
皆さんも感染せぬよう、どうかお無事でお過ごしください。

春までは函館市内または近郊のミニ旅をお伝えいたします。
では、また!