6月6日火曜日、天気は曇り。明日から「6月の旅」へ出発するので今日は準備に追われていました。明日の天気は雨のマークが出ているけど、それはいつものこと。雨が降ろうが、晴れようが旅にはつきもので、何があっても旅を楽しむ心が必要なのです。と最近は思うようになってきました。これって、達観してきた証拠ですかね?

さて、峠駅や板谷駅といった秘境駅を見た後、地図を見たら国道13号線を山形県から福島県へ越え、東栗子トンネルという名の長大トンネルを越えると、「大滝宿跡」の文字があり興味があったので寄ってみました。
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ほとんどのドライバーは、無料の東北中央自動車道があるのでそちらを走るでしょうが、自分は出来るだけ下道を走りたく、かつ出来れば県道や農道など車通りの少ない道を走りたいのです。その中で見つけた「大滝宿跡」は、国道13号線から逸れた道、それも砂利道を進むこと2㎞ほどで到着。
1枚目の写真である「大滝記念碑」をまず発見。
その近くには、鳥居も。
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近くには廃墟となった家が数軒。
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鳥居の奥には祠があって、石碑もあります。
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祠は大滝山神神社という名です。石碑を読むと、かつては宿場町として賑わっていたが、道路の開通による車社会の到来で廃れ、かつては小学校もあり集落も100軒以上あったが、まったく無人となったことが書かれていました。
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しばらく道を進むと、明治天皇が大滝にやって来て、小休憩した場所もあります。
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しかし、今は廃墟だら家で人の気配は全くなし。調べてみたら、1877年(明治10年)に萬世大路(福島県から奥羽山脈越えの山道のことで、今の国道13号線に当たる道)建設の拠点として入植が始まり、その後は宿場町となったそうです。
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しかし、車社会になり次第に大滝宿の役目が薄れ(国道から離れているため)、その後は炭焼き集落になり、最後は1979年(昭和54年)に残っていた7世帯が離村して、完全に廃村となった歴史があるのです。
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 豪雪地帯ゆえに家屋崩壊が進んでいます。たまたま、この日に元住民だった50代くらいの人が車で来ていてお話をすることが出来ました。「かつては小学校もあって子供たちが数十人もいたとか。
祖父母からは、明治天皇が来たことなどを聞かされた。今は誰も住んでいる人はいない。」など、昔の話を聞き、過疎化によって廃村になり無人の地になった悲しい歴史があったんだ、としんみりしたのでした。

明日からは「6月の旅」に出るため、しばらくは「春の旅」はお休みします。
明日から旅をお楽しみに!

では、また!

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