12月1日金曜日、天気は晴れ。
いよいよ2023年もあと1か月となりました。外は雪で真っ白の真冬の風景となり、今年はホワイトクリスマスを迎えることが出来そうかな?今日からは函館西部地区の赤レンガ倉庫群を一体としたエリアでは、「クリスマス・ファンタージー」が25日まで開催され、多くの観光客を受け入れています。
今年はインバウンドも多く来ていて、私が住む湯川温泉エリアでもアジア系の人々が多く歩いていて、コロナでしばらく来れなかった外国人観光客が大勢やって来ていることが実感できます。

さて、ここは山形県庄内地方の庄内町清川。清川関所跡地で、関所の復元施設の中の資料館を見学しています。
松尾芭蕉が「奥の細道」の中の出羽路の旅で歩いたコースが紹介されていますね。
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清河の大庄屋だった斎藤家の屋敷をミニ復元していますが、ここから出たのが後で紹介する幕末の「曹草莽の志士」である清河八郎でした。
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義経もここを通っているんですね。
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日本海の大名たち(鶴岡の庄内藩や秋田の佐竹藩、亀田藩、津軽の弘前藩など)の参勤交代は、清川から船で最上川を遡り新庄へ。そこから歩いて羽州街道奥州街道を経て江戸へと向かったのです。
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関所跡のとなりは元清川小学校のグランドと体育館。校門の代わりに関所の門があります。
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少子化でどんどん子供が少なくなっている今、学校はどんどん廃校となりさみしい限りです。この先の日本はどうなっていくのだろうか?
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歩いて数分で、とある神社前へ。ここが清川神社で、となりは清河八郎記念館
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神社の本殿で、昨日最後に紹介した建物です。
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清川で生まれた斎藤元司は、出身地清川の川よりも大きな人物になると河を選び、清河八郎と名乗ったのです。
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白い鳥居の横に像があります。
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記念館に入る前に周辺を散策します。
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戊辰戦争時、川の向こう側に見える腹巻山に庄内藩が陣地を置いて新政府軍と戦い勝利を挙げたのです。でも、最後は敗北し鶴岡の鶴ヶ岡城は廃城となってしまいます。それでも新政府軍のリーダー西郷隆盛の計らいで庄内藩は潰されず、藩士たちは「刀を鍬に替えて」原野だった松ケ岡を開墾した話は前々回にお伝えしましたね。
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それでは入館します。入館料は500円。
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1860年「桜田門外の変」で大老の井伊直弼が暗殺された時代、31歳だった清河八郎は尊王攘夷を主張して「虎尾の会」を、直参旗本の山岡鉄舟ら17名で結成します。国を守るためなら虎の尾も踏む危険を恐れない、という意味で名付けたといいます。が、清河八郎は人斬り事件を起こし、逃亡生活が始まり虎尾の会は解体されてしまいます。
1863年、京都の新徳寺に200名以上の浪士たちが集まり「浪士組」を結成しますが、清河八郎は天皇のために立ち上がるのだ!と叫ぶが、一方で幕府を守る近藤勇・土方歳三らは分裂して「新選組」を結成します。
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清河八郎らは江戸に戻り、300人余りとなった浪士組は攘夷を決行しようとしたが、その2日前に彼は暗殺されてしまったのです。34歳の人生でした。
浪士組の一部は、江戸の治安部隊となる「新徴組」と名を変えたのでした。
右から山岡鉄舟、清河八郎、日の丸と新選組の旗、土方歳三、左に近藤勇
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 ウーン勉強になりました。幕末はいろんなことがあって複雑怪奇ですが、調べれば調べるほど面白い!資料もたくさんいただき今も学習中で、来年以降の「ぼうけんの旅」でも幕末の歴史の跡を辿りたいな!と思っているのです。
ここ清川は偶然立ち寄った地で、清河八郎の名は知っていたが詳しくは知らず。幕末の歴史の1ページを飾った34年間の男の人生を知ったのでした。
旅は学びの一つでもあって、だから旅を続けているのもあります。

では、また明日お会いしましょう!

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